リーンなWEB制作


目次
WEBサイトは16%
やや古い(2018年12月)ですが
- スマートフォン利用時間 3時間5分
- その内アプリケーション利用時間 84%
- その内WEBブラウザ 16%
というデータがあります。
ブラウザの利用時間 = WEBサイトを見る時間は(3時間5分 × 0.16)= 30分以下…ということになります。
(※アプリ内ブラウザでWEBを見る機会は多いので実際はもう少し多いと思われますが)
貴重なお金を使ってWEBサイトを作っても、InstagramやYouTube、Twitter、facebookやLINEを見る時間には勝てないのです。SNSを経由してくれてやっとWEBサイトに到達する、そういう時代です。インターネット上のメディア = WEBサイトしかなかった時代と今は違うのです。
そう考えると、多くの場合WEBサイト制作に多大なコストをかけるのはリスクになります。
SNS全盛の今こそ、WEBサイト制作の費用対効果をしっかり見直すべきです。
リーンスタートアップとかMVPとか
数年前によく耳にした「リーンスタートアップ」という言葉があります。
起業や事業創出に使われる概念なのでWEB制作にそのまま当てはめることは出来ませんが、そのニュアンスを取り入れるのは「有り」ではないかと考えています。「スタートアップ」を取り除いて「リーンWEB制作」みたいな使い方です。
- まずはスピード重視、WEBサイトを公開
- 反応を見て次の1手を打つ
- 繰り返す
1つのWEB制作に3ヶ月4ヶ月を費やすのではなく、例えば1ヶ月単位でプロジェクトを完結させる。それを繰り返すことで、少しづつ最終形に近づけていく方法です。
ただ、ここで1つ大事な事があります。
スピード重視で、なんでもいいからとりあえず作るのはNGです。
MVP(Minimum Viable Product)・・・実用最小限の製品
MVPは意識すべきです。
WEBサイトを作る際に、このサイトが担う役割、最低限伝えなければならない訴求ポイントは明確にするべきです。
MVPに到達していないWEBサイトを公開することは、損失を生む危険が高いです。
WEBサイトを閲覧するユーザーは、そのサイトがリーンに進められているプロジェクトかどうかなんて知る由もありません。求める情報がそこになければ、そのユーザーは恐らくもう戻って来ないでしょう。
例えば映画のティザーです。
その映画の本編を見たくなるようなティザーはMVPです。
ティザーのようなWEBサイトを目指せば、それはMVPだと思います。
WEBサイト制作は難しい
WEBサイトは人(の心)を動かしてなんぼです。
人を今まで何回動かした事がありますか?
そう考えると、なんと難しい仕事なのでしょうか、WEB制作は。
もちろん、過去の制作から得た、経験則、セオリーは持っています。
ただ、毎回毎回それだけで勝負出来る程、人を動かす事は簡単ではないです。
新しいプロジェクトであれば、新しいアイディアが必要なのです。
だからこそ、1回で100点を狙うのではなく、3回目に80点を穫れるようなプロジェクトの進め方を考えたのです。
弊社のトップページのタグライン(非公式)にもあるように、クライアントと1つのチームとなりプロジェクトを進めてみたいのです。
リーンにMVPをローンチ → 反応チェック → 次なる一手
この進め方です。
一回ごとのコストは下がりますが(工期が短いので)、それが繰り返しになるとトータルでは結局高額になる可能性はあると思います。ただ、結果を分析した上での施策の繰り返しになるので、費用対効果という面ではアドバンテージがあるはずです。
§
こういう考えに至ったきっかけの1つが下記の記事です。
どの企業も酷い(笑)
ただ、やりたい事をまず世に問うてみる、誰よりも先に世に送り出す、この姿勢があったから今があるのだと思います。
アメリカのように競争の激しい世界ではスピードが重要です。
まず動くものを作る、出す、これがスタンダードです。
日本企業が、世界と勝負出来なくなった理由の1つはスピードではないでしょうか。
ちょっと話が壮大になってしまいましたが、まずは世に問う、これは間違いなく有益だと思います。
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もちろん、全てのWEBサイト制作にこのやり方が当てはまるとは思っていません。
ただ、予算に限りがある、課題解決の難易度が非常に高い場合は、こういう進め方も良いのではないでしょうか?
ご相談お待ちしております。
お気軽にお問合せください。
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