#もし75年前にSNSがあったら
昨日の8:15。
静かに鳴り響くサイレンで黙祷しながら、ふと、「これから生まれてくる人たちに伝えていかなければ、このサイレンが一体なんのためなのかわからなくなっちゃうんだな」と思いました。
戦争を体験した方が亡くなっていく中で、どう語り継いでいくのか。
なかなか難しい問題だと思うのですが、この企画は若い人でも取っ掛かりやすいと思ったのでご紹介します。
これはNHK広島の企画で、1945年の広島に実在した3人の市民の日記を元に、2020年の広島で暮らすメンバーが当時を想像し、自分たちの言葉でTwitterに投稿しています。
私はその中の『シュンくん』のアカウントをよく見ています。
昭和六年山形県生まれ、八歳より廣島で過ごす十三歳。廣島高等師範学校附属中学校一年北組の副級長。
七月二十日から、母、父の暮らす廣島市を離れ、賀茂郡原村に農村出動中。北組の皆と教順寺にて共同生活をしている。
よく絵を描き、時には漫画を描く。#ひろしまタイムライン #広島— シュン@ひろしまタイムライン (@nhk_1945shun) August 4, 2020
昨日黙祷した後、「シュンくんはどうなった?!」と思い、Twitterをひらきました。
【1945年8月6日】
始発を逃してしまった。せっかくの帰省なのに!
西川が「どうせ今日中には家に帰れるんじゃ。」と言う。確かに。
八時過ぎの汽車に乗れるよう準備することにした。#ひろしまタイムライン#もし75年前にSNSがあったら— シュン@ひろしまタイムライン (@nhk_1945shun) August 5, 2020
「いっちゃだめー!!!」
わかってるのについ感情移入。
そしてついに。
【1945年8月6日】
— シュン@ひろしまタイムライン (@nhk_1945shun) August 5, 2020
この続きが気になる方はぜひTwitterを見てみてください。
コメントに「このSNSを見たのがきっかけで初めて黙祷した」と書いている方がいて、この企画の意図はこういうところにあったのかなと思いました。
シュンくんのモデル新井俊一郎さんは88歳で今もご健在とのこと。
子供達に被ばく体験を語り継いでいます。
私も機会は少なかったですが、祖父や祖母から当時の話を聞いたことがあります。
祖母は祖父の兄と結婚していたのですが、兄は沖縄で戦死。
木箱に石ころ1つで戻ってきました。
昔はよくあった話らしいですが、祖母はそのまま祖父と結婚。
「好きでもない相手と結婚しないといけないなんて、ばあちゃん可哀想」と思いましたが、祖父と結婚していなければ母も私も生まれてないわけで。
せっかく生まれてきたので、過去から現在、そしてこれから起こることに関心を持ち続けていきたいなと思います。
記事を書いた人