ボタンポチーでイラストができるとは凄い世界になったものです

うじた

進化著しいデジタル業界。
中でもここ数ヶ月怒涛の進化を遂げているのがお絵描き系のAI。

Midjourney

デビッド・ホルツ氏が開発した、テキストの説明文から画像を作成する独自の人工知能プログラム。
2022年の7月にオープンベータ版が提供され、幻想的なアート作品を簡単に生成できると瞬く間に話題になりました。
ワードの指示はDiscordで行います。

https://www.midjourney.com/home/

「Join the beta」からログインし、左側のメニューから「#newbies-」と付いている初心者部屋部屋へ入室します。
「/imagine」と入力し、promptへ好きなワードを入れると、Midjourneyが絵を生成してくれます。

Copyright 2022 Midjourney. All rights reserved.

ごく簡単に「fantsy,castle,sunset」と指定するとこんな感じ。
さらに絵のクオリティを上げるには、プロンプトを細かく指定していきます。
要は呪文詠唱ですね。
SNSには参考プロンプトがたくさん上がっています。
25枚までは無料版で作成できますので、興味のある方は是非ためしてみてください。

さて、こんな感じで非常に高性能なMidjourneyなのですが、日本のアニメや漫画のような、いわゆる二次元的な絵にはあまり強くないです。
kawaiiの表現はAIにはまだ難しいのかなぁなどと思っていましたら、2022年10月に二次元へ激つよなAIが出てきました。

NovelAI Diffusion

米Anlatan社のイラスト生成AI。
その名の通り先発は「NoveiAI」という小説を生成するAIでしたが、2022年10月より画像生成AI「NovelAI Diffusion」の運用が開始されました。
NovelAI Diffusionの特徴はなんといっても日本の漫画やアニメのようなイラストに強いこと。

https://novelai.net
基本的な使い方はMidjourneyと同じく、プロンプトの指定になります。
プロンプトに生成したいワードを入力し、ネガティブプロンプトへ消去したいワードを追加します。
（NovelAI Diffusionは有料プランのみ。$10〜/月）

数ワードの指定でこんな感じ。
こちらもクオリティを上げていくにはプロンプトの指定が重要になってきます。
中国圏では早くも効率的に神絵を生成する「元素法典」なるプロンプト集が作られたそう。
発表以来凄まじいスピードでクオリティが向上し、そろそろ絵によっては人間が描いたものかAIが描いたものかの判断すら難しくなってきました。
二次元kawaiiのAI化はまだまだ先の話だと思っていたので、ここ最近のスピードの速さには驚くばかり。
まだ「手や複雑なポーズは破綻しやすい」「瞳孔が左右対称にならないことが多い」「毛先等のディティールがおかしい」などの問題点がありますが、今後はそれらの点も解消されていくだろうと思われます。
（サムネをよく見ると瞳孔の左右差がわかると思います。人間の絵師ならこうはしないですね。）
NovelAI Diffusionは学習データ元とされているWEBサイト「Danbooru」に無断転載が指摘されている等の懸念点もありますので、データの取り扱いには注意が必要かと思われますが、今後の技術向上が楽しみです。

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