ロジカルパンク
自分の中の迷いを払拭してくれたり、思想・思考を再定義するきっかけを与えてくれた本を紹介します。
目次
誰のためのデザイン?
僕はWEBサイトを作る仕事をしています。だから「いいWEBサイト」を作る義務があります。クライアントのため、会社のため、そして自分のためにも。
じゃあ「いいWEBサイト」って何?と考えた時、その答えを探す1つの手段としてこの本を手に取りました。
「認知心理学」
「機能性と情動性」
WEBサイトは見て触れるメディアです。
チラシでもあり、リモコンやATMのようなツールでもあります。
グラフィックデザインとインダストリアルデザインのハイブリッドがWEBデザインだと、僕は考えています。
よくクライアントからも「使いやすいサイトにしたい」という要望を聞きます。
「どうすれば使いやすく出来るか」これを自分の中で明確にするために、この本の内容は非常に役に立ちました。
人間の反射を理解すれば、「使いやすいサイト」に近づける。
物事の認知の過程を理解すれば、「使いやすいサイト」を作ることができる。
そう思えるようになった本です。
デザインは突き詰めれば心理学だと思います。
どうやって、人を動かすか。
ウェブデザインの思考法
もう少し実用的な本を紹介。
「いいWEBデザイン」って何?
これも長年の疑問でした。
何となくいい感じ…このもやもやした感じが嫌でした。
仕事に於いては、僕はいつだって論理的でいたいです。
「○○だから□□なんです」
このロジックを全てに於いて成立させたいのです。
個人の主観や好みで「いいWEBデザイン」を語るのがずっと気になってました。
そういう悩みがこの本を読むことで少し解消しました。
この本では「いいWEBデザイン」を徹底的に言語化しようとしています。
「目的を実現するためのデザイン」
これがしっかりクライアントに伝えられる作り手を目指したいです。
ビジネス・フォー・パンクス
前述の2冊とはちょっと違うタイプのものをば。
「人と同じじゃ勝てない」ってのが座右の銘の一つだったりします。
それってビジネスにも通じるんじゃないかなーという思いを再確認させてくれたのがこの本です。
ブリュードッグという過激なマーケティングをするクラフトビールの会社の事が書かれてます。
この会社のやってることをそっくりそのまま真似するなんてことは無いんだけど(WEB制作は全ステークホルダーに対しての最大公約数的なものじゃなくてはダメだというのは大前提として認識してます)、だけど心の底にはいつだって「驚かせてやる」みたいな気持ちが僕にはあって…だって、人と同じじゃ差別化が図れないし、伝えたいメッセージにフォーカスが当たらない。誰も見てくれないし気づいてくれない。そういう意味で、前例から逸脱する姿勢、パンク的な姿勢は僕らのような仕事には絶対に必要だと思っています。そういう部分に、自信を持っていいんだよとこの本は教えてくれたような気がします。
なんとなくいいサイトではなく、明確に言語化されたロジックがあり、機能性と情動性が絶妙なバランスを保っていて、かつ「パンク」を感じるような、そんなWEBサイトをこれからも作っていきたいです。
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