モノづくりの執念に感動した映画『JUNK HEAD』
今年はジャンルを問わず映画をなるべく見ようと思っている。
最近では前回書いた『シン・エヴァンゲリオン』、アカデミー賞など多数受賞した『ノマドランド』。
そして先日はニュースで見て気になっていた『JUNK HEAD』。
シネマ5bisの公開最終週に滑り込み。
まずはこちらの予告編を見て欲しい。
監督は大分県出身の堀貴秀さん。
いや、監督だけでなく『監督・原案・キャラクターデザイン・編集・撮影・照明・音楽』すべてが堀貴秀さん。
どういうことかというと最初の短編は一人でスタートしたから。
それからアルバイトをいれても12人程度、平均2〜3人ほどがメンバーとして加入。
今回の長編完成まで7年。
エンドロールはほぼ堀さんの名前だった。
そして驚愕なのは、監督はそもそも映画制作は未経験(本職は内装業)&ぜぇぇぇぇーーーーーーーんぶ手作り。
セットもフィギュアもですよ。
(その他のスタッフの方も映画制作を勉強した人が誰もいなかったそう)
映像制作はストップモーションアニメなので、ちょっと動かしてパシャ、ちょっと動かしてパシャの繰り返し。
1秒間に24枚の画像を撮影しているのだが、映画は1時間40分。
いや、もう、どんだけぇぇぇぇーーーーーーー!
※パンフレットを見ると一部3DCGとあったが、「え、そこだけ?!!!!」っていうくらい一部。
最初は「これが全部手作りってすごいなあ」という感じで見ていたのだが、だんだんストーリーに引き込まれ、涙したり笑ったり。
もう、感動!!!変態!!!天才!!!
一人脳内スタンディングオベーション。
パンフレットには制作の詳細が書かれていて、これも面白かった。
スタジオはもともと内装業をしていた工場を改修した制作現場。
狭いので撮影したセットは壊して新しいセットを作る。
「撮り直しができないからヒヤヒヤした。」と書いていて震えた。
詳しくはこちらでメイキングも見れるのでどぞ。
JUNK HEADはディストピアだけど、地下の住人たちはそれなりに楽しく過ごしているし、主人公も地下に落ちたおかげで大切なことに気づいた。
3部作構想らしいので次回作も楽しみ。
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