覚えておきたい 表書きの使い分け
今年の夏休みはせっかくの9連休でしたが
祖父の初盆だったため、どこに行くこともなく、誰と会うこともなく
母方の実家でゆるっと過ごしていました。
そんな中、祭壇の前に座ってふと気になったのがご香典袋。
御仏前…?御佛前…?
みなさんは法要時の熨斗(のし)の意味をご存知でしょうか。
言葉は聞いたことがあっても意味まで知らないと言う方も多いのではないでしょうか。
私も恥ずかしながらその一人です。というわけで、ここでサラっとおさらい。
まずは御仏前(ごぶつぜん)
仏教では、四十九日を過ぎると故人が仏様になると考えられているため
「仏の前に供える」という意味で、四十九日以後の法要時(初盆、一回忌など)に用います。
ちなみに「御佛前」は読み方も意味も「御仏前」と同じで、『佛』は旧字だそうです。
続いて御霊前(ごれいぜん)
こちらは四十九日以前の御霊(仏になる前)の状態にお供えするもので、
お通夜や告別式に参列する際に用います。
最後に御香典(ごこうでん)
御仏前や御霊前などのお供え物全体を含んでいるので、仏教の場合は宗派問わず使用できるそうです。
詳しい宗派が分からない場合は「御香典」と書くのが無難なんだとか。
熨斗袋と言えば、スーパーなどでも簡単に手に入り、
最近ではすでに表書きが印刷されているものも多いと思います。
でも、黒の結びきりだったら何でもOKじゃないんですね……。
ちゃんと確認しなきゃ…!!
(※前述の3つ以外にも、宗教・宗派によって色々決まりがあるそうです)
親族としては、故人のために足を運んでくれるだけで有難いわけであって
マナーや常識等々を指摘されることはそんなにないと思いますが、
最低限知っておくべきだな、と今さらながら感じました。
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