おやつのひきだし「ピクトグラムとアイコンとマークの違いって何?」
東京オリンピックの開会式でピクトグラムが注目を集め、独自のピクトグラムを投稿する動きがSNSを中心に続いていますね。
こういうお祭り騒ぎ大好きです。
で、同じくこのビッグウェーブを楽しんでいたらしい編集長から「ピクトグラムとアイコンの違い is 何?」と聞かれたので、(ロゴ)マークのこともおまけにサクっとまとめてみました。
目次
ピクトグラム(pictogram)
文字を使わずに情報を伝達するために作成されたデザイン記号のことで、ピクトグラフ(pictograph)とも言います。
表したい概念を●▲■のような単純な形を使い、地と図とで明度差のある2色を用いて表現します。
上の図であれば、地(ベース)が白で、図(メイン)が緑の部分ですね。
主に公共施設など多くの人の目に留まる場所で使われ、その国の言語がわからない外国人観光客や細かい文字が読みにくい人にも伝わるように、情報の抽象化と視認性の工夫がなされています。
例えば、トイレや非常口のマークなどがピクトグラムに相当します。
アイコン(icon)
物事の機能を簡単な絵柄で記号化したもののこと。
一般的にパソコンやスマホなどのコンピュータの画面上で使われる、ファイルの種類やプログラムの機能などを表した図形や記号を指すことが多いです。
機能を連想させる絵柄で、かつ小さくても判別しやすいものである必要があります。
ピクトグラムとは異なり、色の制限はありません。
フラットデザインやマテリアルデザインの普及によって、ピクトグラムのように簡略化されたアイコンも増えてきました。
ただ、アイコンだけでは何を表しているかが明瞭ではないことも多いため、何らかの形で補足説明がついているものも多く見られます。
マーク(mark)
例えば、天気記号やスート(トランプなどのマーク)、国旗、紋章などが相当します。
人間により作られた、記号・符号・しるし・標章・図案等のこと。文字そのものはマークとは言わないが、図案化・装飾化した場合にはマークと呼ばれることがある。通常は、小さなスペースに記載できるような、外見的な情報量の少ないものである。
マークは、ある意味や概念を示すために用いられる。逆に、意味や概念を示していない場合には、それは、模様でしかない。
(wikipediaより)
ピクトグラムやアイコンとは異なり、文字であっても意匠を凝らすことで「マーク」足り得るという違いがあります。
マークとしての文字といえば、「ロゴ」。
ロゴには大きく分けて「ロゴタイプ」「シンボルマーク」「ロゴマーク」の3つがあります。
ロゴタイプ
近年は社名やブランド名、商品・サービス名などを表した「デザインされた文字」のことを表します。
シンボルマーク
家系、会社、団体、個人などを象徴する図案のこと。
トリアナだと三本線の部分が相当します。
(※トリアナのロゴについては偉い人の記事をどうぞ)
日本の家紋もシンボルマークの一つです。
ロゴマーク(ロゴ)
シンボルマークとロゴタイプを組み合わせたものです。
ちなみに、ロゴマークもシンボルマークも実は和製英語。
英語では「logo」「symbol」だけでOKです。
§
ロゴの制作費の話をすると、デザイナーに依頼する場合は5万〜20万円ぐらいが相場のようです。
――が、ロゴデザインは本当にピンキリの世界で、一流デザイナーに依頼すれば数千万に及ぶこともありますし、ジェネレータなどを駆使して自分で作ればゼロ円で済ませることもできます。
具体例をあげると、安さで言えば、かの有名なナイキはロゴのデザイン料がたったの35ドル(当時のレートで約12,000円)だったとか。
他にも、創業者が自ら作ったというGoogleと、1885年以降大きな変化のないコカ・コーラのロゴが制作費(実質)無料だったそうです。
逆に、ペプシは100万ドル(約1億円)、BBCは180万ドル(約2億円)の制作費をかけています。
ペプシについては「ロゴ制作に100万ドルも払った」という話題性込みでの値段だったようですが、それだけロゴマークが持つ宣伝力は大きく、コストを掛ける価値があると認識されているということなんでしょうね。
余談ですが、ナイキのデザイナーにはその後、60万ドル相当の株とデザインしたロゴが刻まれたダイヤ付きの金の指輪が授与されたそうです( ˘ω˘ )すごい
まとめ
少し話がそれましたが、以上をざーーーーーーーっくりまとめると、「ピクトグラム」と「アイコン」と「マーク」のそれぞれの違いはこんな感じ。
・ピクトグラム:概念の記号化、基本は2色、主に公共の場で使われる
・アイコン:機能の記号化、色数に制限なし、主にコンピュータ上で使われる
・マーク:象徴の意匠化、色数に制限なし
§
これだけまとめればきっと編集長が美味しい魚を釣ってきてくれるはず( * ´༥` * )ウキウキ
編集長の新鮮な魚料理を食べてみたい、自分も一緒に釣りに行きたいエンジニアの方は、こちらから奮ってご応募ください。
https://triana.jp/recruit/
それではまた。
記事を書いた人